一般社団法人日本惣菜協会の「2016年版惣菜白書―ダイジェスト版―」がWEBで公開されています。同協会は昭和55年より惣菜に関する調査研究を開始し、創立37周年を迎える組織です。その協会が今年で12回目の刊行をしたのが「2016年版惣菜白書」です。業界の現状を広く把握した内容となっています。
同協会の「惣菜の定義」をザッとご紹介すると、おにぎりなどの「米飯類」、焼きそばなどの「調理麺」、サンドイッチなどの「調理パン」、そして和・洋・中華の惣菜である「一般惣菜」、日持ちするポテトサラダ等の「袋物惣菜」です。
この惣菜の中で揚げ物が属するのは、弁当の入る「米飯類」。そして、おそらくはコロッケパンなども入る「調理パン」。そして(揚げ物にとって)大きなマーケットを持つのは「一般惣菜」でしょうね。和・洋・中華それぞれの揚げ物があります。天ぷらにポテトフライ、フライドチキンに酢豚の具等々。
「惣菜マーケット」の市場規模推移を見ると、2005年度を100とすると、2014年は122.2%。ここでは惣菜を「中食」とし、「内食」「外食」と比較しています。ちなみに、「内食」は97.3%、「外食」は99.9%と、食市場が縮小傾向にある中で、「惣菜(中食)」が市場をけん引している状況となっています。そして、惣菜マーケットの市場規模は堅調に推移し、「2015年には9兆5,000億円を超える見込み」だそうです。勢いがあります。
具体的な消費動向をかいつまんでみると、「首都圏での購入頻度」の1位が「お弁当」で3位には「コロッケ」が登場しています。1位の「お弁当」の中には当然、このコロッケも魚フライもから揚げも含まれます。「デパートでよく利用する惣菜」では、ここでも「コロッケ」、そして「豚カツ」が登場しています。「コロッケ」は強いですね。
そして、「惣菜購入時の選択基準」は、当然ながら一番はダントツで「美味しさ」。これは首都圏も近畿圏も、地域的な違いはありません。
惣菜市場の中で伸びていく「揚げ物」メニューが更なる実績を得るための課題は、食に関する普遍的なニーズ「美味しさ」です。
「揚げ物」を美味しくする基本は「食用油」。それを新鮮に保つのが「カラット君」の機能です。惣菜マーケットの伸びとともに、「カラット君」が「美味しさ」に貢献すること、それが私たちの目指す役割です。
一般社団法人日本惣菜協会の「2016年版惣菜白書―ダイジェスト版―」は下記URLよりご覧ください。
http://www.nsouzai-kyoukai.or.jp/wp-content/uploads/hpb-media/hakusho2016_digest.pdf