エコ・サイクルについて考えていたら、少々「カラット君」ビジネスから外れてきたような気もしますが、今少し考えてみます。それで、各事業所を営業として回っている時に、その事業所での「食用油の廃油処理」をどうされているのか尋ねてみると、あまりにも当たり前の答えが返ってきます。

事業所現場「廃油はフライ用油の納品業者に引き取ってもらっている」とか…。そうですよね、まさに当たり前のことですよね。と、納得しつつも、少々拍子抜けしてしまいます。つい、「エコ」なんて立場で廃油について考えていましたが、あくまでも「ビジネス」なわけですから、そうするのが当然でしょう。

やはり、頭の中で「エコ・サイクル」なるものがキラキラとし過ぎていたようです。正直、あわよくば、カラット君のビジネスとしてパッケージ化できないか、という本音もありましたが、そう簡単に風呂敷を広げて畳めるものではないようです、現実は…。

しかし、です。比較的大手の事業者であれば取引として納入業者に廃油引き取りの条件を出すこともできるのは分かります。要はバルク(取引量)の問題で、納入業者も廃油を引き取るコストを飲み込めるわけです。では、比較的中小の事業者であればどうなるのでしょうか。当然、食用油の消費量も少なくなります。そこには廃油回収業者がいますが、当然、タダというわけにはいかないでしょう。

やはり、食用油の廃油回収には、何らかのシステムが必要なはずです。実際、廃油回収業者のビジネスを見ると、無料で回収してそれを廃棄しやすい形に処理、もしくは再生して商品化しているところもありますが、まだまだその規模は大きくないようです。

エコ・サイクル

エコ・サイクル

これは妄想に近いのですが、定期的に食用油の廃油を地域ごとに各事業者から、「資源」として「有料」で回収し、それを石鹸やバイオ燃料(もっと他にも有益なものがあるかも)に再生して販売する。

そんな事業が大規模に成立すれば、「カラット君」で油を長持ちさせ、そして廃油は新たな製品に姿を変えて社会に還元されていくという、なんとも素晴らしいシステムが出来上がるのでしょう。

限られた範囲でそのようなシステムはできているようですが、広域をカバーできるようなシステムは事業として動き出している兆しはあるものの、まだまだ、インフラや収益モデルの点で様々な問題があるのでしょう。当然ながら、一朝一夕にできるものではないのが現実…。

しかし、「人間が考えるものは実現する」という原則に則れば、そう遠くない時期に、こうした「エコ・サイクル」のシステムは実現するのではないでしょうか。そうすれば、「カラット君」もそのシステムの一部として機能するわけです。

ビジネスとしてのパッケージ化も夢ではないかも。そんな夢を持っても悪くはないですよね。

> 「カラット君」ブログトップ